収蔵紹介

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貝類

 貝類は軟体動物とよばれる動物群のことで、一般的には石灰質の固い殻を持っていると思われがちですが、タコやイカ、ウミウシなどもこの仲間です。貝類の標本は、多くの場合貝殻を保存したものです。軟体部を保存する場合には、液浸にします。
 当館の貝類標本の中心となっているのは、河本卓介氏移譲コレクション(約22,000点)です。河本卓介氏(1900〜1968)は日本貝類学会設立時からの会員で、山口県における貝類研究の礎を築き上げただけでなく、氏の指導によって後に続く数多くの研究者が育ちました。生涯をかけて収集した標本は没後に当館へ移譲されましたが、今なお学術的に貴重な標本を多数含んでいます。

【和名】ハイガイ
【学名】Tegillarca granosa
 フネガイ科。1万年前の日本ではふつうに見られる貝だったようですが、現在では有明海などでしか確認できません。山口県では、昭和30年代までは平生湾一帯に生息していました。殻長44mm、殻高34mm。(熊毛郡田布施町)
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【和名】ウスハマグリ
【学名】Pitar (Pitarina) japonicum
 マルスダレガイ科。1956年に、日本貝類学会創始者である黒田徳米博士(1887〜1987)と河本卓介氏により、柳井湾産の標本を元に新種として記載されました。殻長39.7mm、殻高31.7mm。(柳井湾)
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【和名】カワシンジュガイ
【学名】Margaritifera laevis
 カワシンジュガイ科。淡水産の二枚貝で、広島と山口の県境を流れる小瀬川が、世界で最も南に位置する生息地でしたが(南限)近年は確認できなくなり、レッドデータやまぐち(貝類)では「絶滅」と位置づけられました。殻長101mm、殻高48mm。(玖珂郡美和町)
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【和名】ツキヒガイ
【学名】Amusium japonicum
 イタヤガイ科。ホタテガイの仲間で、海水を噴射して移動することもできます。左殻(赤い方)を太陽に、右殻(白い方)を月に見立てて「月日貝」とよばれます。古くから、おめでたい貝とされています。殻径約110mm。(下関市豊北町)
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【和名】カワモトキセルガイ
【学名】Tyrannnophaedusa pilsbryana kawamotoi
 キセルガイ科。河本卓介氏が岩国市の城山で採集した標本を元に、1944年に新種として記載されました。山口県及び周辺の県で見られます。殻高19.5mm、殻径4.5mm。(岩国市)
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【和名】リシケオトメマイマイ
【学名】Trishoplita colinsoni lischkeana
 オナジマイマイ科。時代が明治になって間もない頃、萩の旧藩校明倫館にドイツ人教師がいたことがあります。Reinhold Hillerで、多数の動植物標本を持ち帰りました。その時の標本を元に新種として記載された樹上性のカタツムリです。日本海側に分布します。殻径13mm、殻高9mm。(萩市)
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【和名】タキカワオオベソマイマイ
【学名】Aegista friedeliana apera
 オナジマイマイ科。豊浦郡出身の瀧川昇平氏の採集標本を元に、新種とされました。現在では、九州に広く分布するフリイデルマイマイの亜種(あしゅ)とされています。山口県西部に分布しています。殻径15mm、殻高7mm。(美祢郡秋芳町)
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【和名】スクミリンゴガイ
【学名】Pomacea canaliculata
 リンゴガイ科。南アメリカ原産の、真水にすむ巻貝(まきがい)です。1980年代に、食用として養殖するために我が国へ持ち込まれました。しかし、逃げ出したり捨てられたりして分布が広がっており、農業に悪影響がでています。殻径30mm、殻高38mm。(山口市小郡)
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【小笠原諸島の陸貝】
 東京都の小笠原諸島には、大陸から隔離(かくり)されているために独特の進化をとげた生物が多数生息しています。カタツムリなどの陸貝にも固有種がたくさんあり、国の天然記念物に指定されていますが、環境の変化により現在ではその多くが絶滅しています。ここに紹介した標本は100年前に採集されたもので、黒田徳米博士の手書きのラベルが添付されています。大きい方からオオヒシカタマイマイ(殻径45mm)、カタマイマイ(25mm)、オオエンザガイ(約5mm)。
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【和名】アオイガイ
【学名】Argonauta argo
 アオイガイ科。頭足類(イカ・タコ)の仲間です。アオイガイは、メスだけが卵を守るための殻を持ちます。1991年の晩秋から冬にかけて、日本海側の沿岸に大量の殻が打ち上げられました。泳ぐ姿も観察されていますが、すべてメスだけでした。殻径110mm、殻の厚さ44mm。(下関市豊北町)
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