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絶滅危惧植物

 2002年3月発刊の「レッドデータブックやまぐち」に記載された植物の中から、100種をピックアップしました。各々、和名の右側は山口県における絶滅危惧の度合いを示すカテゴリーです。

【和名】アキヨシアザミ (絶滅危惧TΑ類)
【学名】Cirsium dipsoacolepis var.calcicola (キク科)
 多年生草本。高さ30〜60cm、下部の葉は披針形〜広披針形で葉柄はありません。頭花は9〜10月に開花し、総苞の苞片は下部は圧着し上部は開きます。基本種のモリアザミは、葉は広披針形〜広卵形で、総苞片は開出ないし反曲します。近縁種のヤナギアザミの下葉は、狭披針形〜線形、総苞片は圧着します。日当りのよい草地に生育します。秋吉台の特産で、秋吉台を基準標本の産地とする種です。日本では本県の美祢市、秋芳町、美東町(いずれも秋吉台石灰岩地)のみに記録され、ここだけに生育します。
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【和名】イワオモダカ (絶滅危惧TΑ類)
【学名】Pyrrosia hastata (ウラボシ科)
 常緑多年生草本。根茎は短くはい、葉は接して出ます。葉は幅2.5〜4mmの狭線形で長さ30〜50cmです。胞子のう群は中肋の両側の溝に着きます。また、中肋は表面に凹み、裏面に突出します。暖帯上部の深山で渓谷に沿つた湿度の高い樹林下の樹幹や岩面に着生しています。生育地がきわめて限定されていて個体数がごく限られています。日本では本州(静岡県以西)、四国、九州(大分県)に分布し、県内では須佐町(現萩市)、徳地町、錦町に記録があります。国外では中国、インドに分布します。
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【和名】イワデンダ (絶滅危惧TΑ類)
【学名】Woodsia polystichoides (イワデンダ科)
 夏緑多年生草本。根茎は短く直立、少数の葉をそう生します。全体に淡褐色の毛が多く生えています。葉は単羽状複生で、葉柄上部〜葉軸下部に関節があります。葉はしばしば関節から折れています。やや湿度の高いところで、火山岩や石灰岩の岩上、岩裂、岩の間などに生育しています。日本では北海道、本州、四国、九州に分布し、県内では阿東町、旭村(現萩市)、大島町(現周防大島町)の記録があります。国外では東アジアに広く分布します。県内では生育地が眼定されており、個体数も少数で分布上貴重です。
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【和名】ウスベニニガナ (絶滅危惧TΑ類)
【学名】Emilia sonchifolia (キク科)
 1年生〜多年生草本。花色が紅紫色。葉は紫染し、葉裏も紫色なので幼苗でも容易にわかります。暖帯下部〜熱帯域に生育する種で、無霜地ではほとんど1年中開花しています。日当りのよい畑岸、道端、断崖などに生育しています。やせ地には耐えて育ちますが、他の雑草が繁れば衰退します。日本では本州(近畿地方以西)、四国、九州、沖縄などに分布します。県内では上関町、東和町に記録があります。現在、東和町では町指定天然記念物となっています。国外では、アジア、太平洋域諸島、アフリカに分布しています。
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【和名】ウラシマソウ (絶滅危惧TΑ類)
【学名】Arisaema thunbergii ssp.urashima (サトイモ科)
 多年生草本。葉は1個で鳥足状に深裂し、小葉は11〜15個です。仏焔苞は暗紫色、その先端部は尾状で下垂します。肉穂花序は長さ30〜50cmで、付属体は糸状に長く伸び、下部の膨れた部分にしわはありません。近縁種で県内では普通種であるナンゴクウラシマソウは、付属体下部の膨れた部分に小さいしわがあります。本県では暖帯下部域で、沿海地の保存のよい常緑広葉樹林内に生育しています。日本固有種で、北海道(南部)、本州、四国、九州(佐賀県)に分布し、県内では上関町、東和町(現周防大島町)の記録があります。生育地は少数で、個体数もごくわずかです。
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【和名】エダウチホングウシダ (絶滅危惧TΑ類)
【学名】Lindsaea chienii (ホングウシダ科)
 常緑多年生草本。東亜の暖帯〜熱帯に分布する種で、日本では暖かい樹林下、肥沃でやや光のあたる所に生育しています。本州(静岡県以西、伊豆諸島)、四国、九州、沖縄に分布し、県内では柳井市、田布施町、熊毛町(現周南市)の記録があります。国外では台湾、中国、インドネシアに分布しています。県内では生育地が数ヶ所と限定され、それぞれの個体数もごくわずかです。また、個体も旺盛な生育ではありません。この種の北限線の一画をなすもので大変貴重です。
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【和名】エヒメアヤメ (絶滅危惧TΑ類)
【学名】Iris rossii (アヤメ科)
 多年生草本。アヤメより全体に小さく、葉は長さ30cm以下で、花茎は高さ15cm以下です。4月中旬にほぼ一斉に開きます(アヤメは6月初旬)。県内では、暖帯域の丘陵地の日当たりの良い草地、樹林下に生息しています。昔と環境が変わり、周囲の草木が繁ると衰退するので、年に1〜数回草刈がされています。大陸系要素の希少種で、日本では本州(中国地方西部)、四国、九州に分布します。県内では豊浦町、防府市に生育しています。いずれも自生南限地帯として、国指定の天然記念物になっています。国外ではアジア北東部(朝鮮半島、中国北部・東北部)に分布しています。
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【和名】オオヤマレンゲ (絶滅危惧TΑ類)
【学名】Magnolia sieboldii ssp. jasponica (モクレン科)
 落葉低木〜亜高木。幹の下方から多数の枝を出します。葉は倒卵形〜広倒卵形で長さ6〜13cmの単葉、花期は6月下旬で芳香のある白色花を下向きに開きます。近縁種のホオノキは高木で、通常幹の下方から枝をそう生せず単幹で、葉を節から車軸状に出し、花は上向きに開きます。県下では温帯のブナ林域の林床に生育します。種子による繁殖はほとんどなく、地に看いた茎から発根し新個体を増やしています。日本では本州(関東地方以西)、四国、九州に分布し、県内では錦町のみの記録があります。生育地が1ケ所と限定され、盗掘や日照不足なとにより著しい衰退が見られます。
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【和名】オトコシダ (絶滅危惧TΑ類)
【学名】Arachmiodes assamica (オシダ科)
 常緑多年生草本。根茎は短くはい、少数の葉をつけます。葉は単羽状複生〜2回羽状複生で長さ30〜80cmです。県内では渓流沿いの陰湿地に少数の小群落があります。暖地を好む植物で、日本では本州(静岡県、紀伊半島、山口県)、四国、九州に分布し、県内では川上村、徳地町、徳山市(現周南市)の記録があります。国外では東南アジアに広く分布します。本県が北限線の一画になっており、分布上大変貴重です。
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【和名】オニイノデ (絶滅危惧TΑ類)
【学名】Polystichum rigens (オシダ科)
 常緑多年生草本。葉は革質で大変硬く長さ30〜70cm、葉身は葉柄より長いです。近緑種のヒメカナウラピ(キヨズミシダ)やオオキヨズミシダに比べて、葉軸の鱗片が広披針形〜披針形、胞子のう群は小羽片の中肋と縁辺の中間生です。好石灰岩性の植物で、県内の種も石灰岩の岩上・割れ目なとに少数群生しています。その場所は半日陰で乾燥していました。日本では本州(茨城県以西)のみに分布し、県内では美川町のみの記録があります。国外では中国に分布します。本県が日本列島の西南限産地で、生育地は1ケ所と限定され、個体数も少数で、分布上大変貴重です。
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写真:南 敦
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